土曜の夜にほっとできるドラマ「ちゃんぽん食べたか」
たまたま再放送の1話を見ることができたので
NHKの土曜ドラマ「ちゃんぽん食べたか」(土曜22:00〜22:45)を見続けている。
話はさだまさしの自伝的小説がベースのストーリー。
バイオリンのソリストになるために長崎から単身上京してきた雅志少年(菅田将暉)、
しかしバイオリンにはなかなか力が入らず、公立高校の音楽家の受験に失敗。
滑り止めで入った私立高校のクラスメートの誘いでバンドを始め、コンテストに出場することに…
というのが先週まで。デビューまで話は進むのかな?
夢を追って上京するパターンは朝ドラ「まれ」と通じるものがあるけど、
あっちは話も登場人物もごちゃごちゃ、ギラギラしていて正直、見ていてなんか疲れる…。
それが「ちゃんぽん食べたか」だと、
故郷の家族が東京へ送り出した息子を思う気持ちだったり、
弁当を分けてあげたり、ぞうきんを持ってきてやったりという
人間味あふれる登場人物の丁寧な心情描写、ゆったりとしたストーリーで
1週間で最も心穏やかに過ごせる時間、夜更かししてもいい土曜の夜に見るとほっとするんだよなー。
この時間帯の番組ってそういえば「世界ふしぎ発見!」でも「出没!アド街ック天国」でも
ちょうどいい湯かげんのつくりになっているような。
演奏シーンも俳優たちの生演奏で絶妙な下手さ加減が最高なんだけど、
1点だけ残念なのは小道具のエレキギター。作中の60年代後半は、
フェンダーもギブソンもその辺の高校生では手に入らないような時代なので
「青春デンデケデケデケ」のように、
国産の個性的な形をしたいわゆる「ビザールギター」が演奏シーンで出てきてくれればな…。