ネット黎明期の「未来はバラ色」感[鮎川誠・DOS/Vブルース]
ソーシャルだなんだといって
実態は「お前のこと見てるぞ!」的監視社会な
いまのインターネットには窮屈さを感じてしまう。
シーナ&ロケッツ・鮎川誠の「DOS/Vブルース」、
古本屋の店先の100円コーナーで見つけてつい買ってしまいましたが
古くささ、というよりかは
Eメール、Windows95の狂騒、ドメイン取得、RealAudio…
ネット黎明期の「未来はバラ色」感が真空パックされた
今読んでもステキな一冊でした。
スキャナの導入を「機械が増えるというのはロック的ではない」と躊躇するところとか、
(公式HPのトップのシーナさんの画像はこの本によると当時ファックスで取り込んだものなんだとか)
年末の「笑っていいとも」の風物詩になっていた「ニューイヤーロックフェス」のプロモーションに
シーナ&ロケッツとして裕也や力也と出演する一方で
Webブラウザ一式をスタジオアルタと同じ新宿のソフマップにいそいそと買いに行く
(この当時はInternet Explorerがまだ売り物だった!)
1995年年末のエピソードも微笑ましい。
「はかたんもんらーめん」CM出演から30年、老いを感じさせない鮎川誠もすごいが、
なにより衝撃だったのが
鮎川誠自身が当時HTMLを手打ちしてつくったシーナ&ロケッツのHPから20年、見た目の変わらなさ。
見た目だけ小奇麗なものよりもブレないDIYスピリット、感じる…!