Bライフ以前[高村友也・僕はなぜ小屋で暮らすようになったか]

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都市計画地域外に安い土地を買い、
ホームセンターで買ってきた材料で小さな小さな小屋を建て、
各種固定費をおさえ、それなりに文明社会の恩恵を享受しながら低空飛行する生活
「Bライフ」を提唱した「毎年寝太郎」こと高村さんの3冊目。
自分も一時期、裁判所の競売物件情報サイトの巡回が日課だったくらい
Bライフに心酔、いまも熱がくすぶっているので
小屋暮らしを選びとる人「Bライファー」の
代表格の筆者の思想が気になり今回、Amazonで予約までして購入。

前の2冊はブログやサイトの内容をまとめた「Bライフ」のアイデアに焦点が置かれていたが、
今回の本はブログなどであまり語られることのなかった
生い立ち〜放浪生活〜「Bライフ」に至るまでの思考、
セカンドハウスとして購入した相模川河川敷の土地での本書執筆中の生活、
「怠けるために全力をつくす」という筆者の孤独、自由へのハードコアな欲求が
読んでるこっちが苦しくなってくるぐらい、これでもかと綴られている。

生きにくさを感じるのなら自分に合わせて生活を創っていけばいいという発想、
頭の片隅にとどめていれば楽になれるかも、と思う一冊でした。