「Relax」のB面はホラー。[カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生]

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20歳やそこらならともかく、35歳過ぎて夢を追い続けることの人生手遅れ感。
表現で食べていくことができないまま、自意識を引きずり、年ばかり重ねていった妖怪のような登場人物…。
鏡に映った自分を見ているような気がして、体中から嫌な感じの汗がジュワー…。
「relax」の復刊をきっかけに久しぶりに押し入れから出してきたけど、直視に耐えられずまたしても本をそっと閉じた。
読んだという事実を一刻も脳内から消去したいという「仲間」が少なからずいるのか、
このマンガ、Amazonの古本で山ほど出てますね…。

作者に対しては「relax」の妄想インタビュー企画なんかで活躍していただけに
完全に「あっち側」の人、成功者?なんて思ってたけど
表現をナリワイにするのって、
キラキラしているように見えて、相当な闇を抱え込むことにもなるのか…。

現実を見ろ、と言うのは確かに正論、
特別な自分でいたいだなんて、いい年こいて考えてることの滑稽さはわかっちゃいるけど
自分で選び取ったものに囲まれる人生に執着するあまり、スバルのクルマのCMのコピーのようには生きられない。
しかも作中のような「クウネル」オチも使えなくなった、こじらせ側の人はゾンビのように生き続けるしかないんですかね…?