90年代、「東京」に飢えていた人に…[ここは退屈迎えに来て]
地方で生まれ育ち、東京で暮らし、夢も希望もあったはずなのに
どういうわけか今はUターン。
カラオケで隣の奴が歌うEXILEを受け入れられず
どこまでいっても同じようなチェーン店が並ぶロードサイドをクルマでひた走りながら
カーステから爆音で鳴らすのは
地方都市で鬱屈してた90年代、10代の頃に自分の姿を重ね合わせ聴いていた
アイス・キューブとウータン・クランとか…(´;ω;`)ブワッ
ただ、クルマがあればまだマシな方で、
RPGの主人公は歩いてどこへだって行けるけど
現実の地方都市はクルマがなきゃ最初の村からも出られないクソゲー。
200万都市の名古屋ですら環状2号線を一歩越えるとそんな感覚、ありますね。
地方都市のロードサイド=ファスト風土の閉塞感とかいうとドンヨリしてくるけど
重苦しさだけでもない、登場人物のカラッとした笑える感覚は見習いたいところ。
かつてこの本の映画化の企画があった時に
広末涼子にオファーがあったらしいというのは皮肉な話だけど、
ちょっと見たかった。