どて煮も食べ放題[喫茶バイキング ちあき]
ネット上に表出してこない店を、自分がレポることで
秘境感とか神秘性が失われてしまうのは残念だが、
食べログ未評価の店でお気に入りの店をまたひとつ、紹介。
たまたま地元の郵便局にゆうパックを取りに行ったりするついでにこの店の横を通るので
気になってはいたものの、いつかは行きたい「課題店」のままにしていた。
今考えるとそれは、
西日対策のせいか外から店中の様子が確認できない、
常連ばっかのカラオケ喫茶みたいな雰囲気から来るのかな…。
検索してもほぼ情報が出てこないし、
普通ならなんとなく二の足を踏んでしまう感じなんだけど、あえてここは行ってみる。
喫茶&バイキング??中はどんなんなのか…?
中は喫茶店なのに、
メニューがモーニングセットと日替わりランチバイキング(日曜のみ定食)だけというのは
やっぱり、不思議な感じ。
選択と集中!である種のブルーオーシャン戦略なのかも。
名古屋のひとって、名古屋が世界のスタンダードだと認識しているところがあって、そういうところに僕としてはついこころが惹かれてしまいます。決して「名古屋中華思想」じゃないんだけど、なんていうか、自己完結と自己満足の真ん中あたりかな。だから健常な名古屋市民はたとえば東京に出てきて、きしめんや味噌煮込みうどんやあんかけスパゲティーを出す店が見当たらないと、真剣に混乱したり、腹を立てたりするみたいです。だったら讃岐うどんとか、博多ラーメンとか、広島お好み焼きみたいに、名古屋フード(ソウルフードみたいだ)を全国化すればいいだろうと思うんだけど、そこまではいかない(いけない)。いいんですよね、そういう微温的ポジションが、なんとなく。
(村上さんのところ:名古屋が世界のスタンダード?より)
と、村上春樹が名古屋めしを愛する名古屋人について考察しているが、
やっぱりソウルフード、どて煮が店で食べられるとほっとする。
なだ万出身で好角家のママさんが一人で切り盛り。以前世話をしていたこともあって、
名古屋場所の時はわざわざここまで力士が食べにくるらしい。
それにしても気になるのはここはどういう客層なのか?
ママさんに聞いてみたところ、
近所のホームセンターのスタッフが昼休みに食べに来たりするそう。
あとはネットには出てこないような層のファンが多いのか、
ランチ終了の14:00前に「まだ食べられます?」と電話がちょくちょくかかってきていた。
店内のチラシは常連さん作。
居酒屋甲子園とか出ちゃう、意識高い系の居酒屋の
「イイ感じに筆で書いてみましたー!」みたいなメニューより、
作り手(聞いてないけどおそらく世話焼きの爺さん)の顔が見えるような
Wordに光沢紙で刷ったハンドメイド感のほうが、なんかほっとしません?
気だるい昼下がり、
時代劇の再放送なんか見ながら食後のコーヒーをいただき、ひたすらグンニャリ…。
喫茶バイキング ちあき
名古屋市守山区高島町36
ランチ営業時間 火〜日 11:30〜14:00 (日曜は定食のみ)
おすすめ度
☆☆☆☆★(なかなか行きにくい場所だけど、近くに寄ったらぜひ行ってみてほしい)