HOZAN 「整備士ツールボックス」に感動しつつ、自転車技士・自転車安全整備士の実技試験で使う工具うんちくを語る。
今年も自転車技士・自転車安全整備士の受験申請が始まった。
自分が受験したときの覚え書きでも書いておこうかなと思ったが、
最近はWEB上でも情報が充実したサイトがいくつも出てきたので
今回はそっちを紹介しつつ、経験談をいくつか。
〜HOZAN 「整備士ツールボックス」がすごい件〜
工具メーカーのHOZAN、
前から電気工事士試験の受験者応援サイト「電工試験の虎」を開設していたが、
自転車技士・自転車安全整備士についても
去年から応援サイト「整備士ツールボックス」を開設している。
長年蓄積されたノウハウ・便利グッズが惜しげもなく披露されててかゆい所に手が届く感じ。
自転車技士・自転車安全整備士の受験資格は実務経験2年以上なので
大抵の工具は自分で持っているもんだけど、
試験や日常の整備で使いそうな道具がひとまとめになったC-615 自転車整備士試験セットとか
サンデーメカニックにも便利だよなあ。
ニップルみたいな細かくて散らばりやすい部品を
さっと突っ込んでおけるようにパーツトレーまでついているのはありがたい。
まさか分解と組み立ての練習をせずに工具はこれだけ持って試験会場に向かうってことはないだろうけど
実技試験にはこれに加えて、ホイール組用に振れとり台とリムのセンターゲージ、
あとフロアポンプぐらいは最低限いるので注意!
あと、このセットに加えるなら何だろうな……。
1.後輪のギアがボスフリーならこのままでいいけど
ギアがカセットスプロケットならロックリングリムーバーも要る。
2.左右に分けておいたスポークをけっとばしてばらばらにする……みたいなアクシデントに備えて
スポークゲージは使わないまでも持って行った方がいい。
昔は、左右が分かるようにスポークのお尻の部分、
組んだ跡に見えなくなるところにマーカーで色を塗っておくというずるテクが横行していたのだが、
あれはもうさすがにやっちゃいけないのかな……。
3.チェーンフッカーがあるとチェーンの取り付けの時にラクできる。
試験のときは既製品を持っていったけど、
クリーニング屋でもらえる針金でできたハンガーを曲げて作ることもできるのでそのへんはお好みで。
4.左右のスポークを置くのにパーツトレーが1つづつ欲しいし、
外した部品、よく使う工具の保管スペースも兼ねて、
トレーを大2つ、小4つとか用意した方がいいかな。
5.何かとよく使う5mmの六角レンチはT型も含めスペアを何本か持っていくと
試験中に「工具、どこに行っちゃったんだよ〜」とあわてなくてすむ。
6.サイトで公開されている簡易ニップルスタンドを作って持っていく。
ニップルを指でつまんでリムの穴にそーっと入れて……なんてやってると
ホイール組に時間が取られてしょうがない。
当時はgrungeのニップルツールセットを買ってしまおうかと思ったぐらいなので
こんな便利グッズの公開はありがたい。
7.パークツールの折りたたみ式リペアスタンドを持ち込んでいる写真があるけど、
自分の体験と実技試験風景の画像を見る限り、受験者全体の中で言えばやり過ぎな方かもしれない…。
会場内に工具一式を持ち運びしなきゃいけない都合上、かさばるのは避けたいが、
あったらあったで便利なのは確か。
自分のときは持ち運びも楽、セットもかんたんなシートステーに引っかけるタイプの修理台を持っていった。
8.それよりもイスの方が大事だと思う。
ホイール組、振れ取りはイスに座った方がやりやすいし、
あぐらをかいたり便所座りの姿勢の作業は物も取りにくいし腰にも悪い。
自分は店で使っていたパイプ丸イスの脚をちょうどいい長さにカットしたものを持っていったけど、
キャスターとパーツトレイの付いたローラーシートがあると
座ったまま移動できるなど、無精できるので持っていく価値はあるかも。
9.実技試験では工具の貸し借りは禁止、貸した人も借りた人も不合格なので
チェックリストで工具が揃っているか確認はマスト!
[次回につづく]