定食屋の「うな丼」に夏の訪れを感じる
去年の今ごろは「うな次郎」で盛り上がってたけど、
食べられるんなら本物のうなぎ、食べたい。
できれば人のおごりで…。
たまに行く定食屋「たなか」。
肉ばかりのメニューの中に
「刺身三種盛」とか、「キンメの煮付け」みたいな
魚メニューが1種類は出てくるのが出色だけど、
この日は「うなぎ長焼丼」、心なしか黒板に書かれた文字も太い。
定食屋で900円は高いかな…と一瞬思うけど、
すき家のうな丼ですら780円するよ、今。
いっしょに載ってた「うなぎ長焼の卵とじ」定食にするか悩んだが
これは一期一会かもしれないかと思うと、やっぱりプレーンなうな丼、行っときたい。
台湾産と書いてあるのはやっぱり気になるけど
台湾の養殖うなぎはニホンウナギと同じ「Anguilla japonica」種らしいし、
養殖地から店のまな板でさばくまでの距離が
遠いか近いかの差でしかない…はず。
うなぎはどんぶりの上にどーんと一尾、
すき家なら4ケタ行ってる!とついコスパ計算をしてしまう自分がさもしい…。
キッチンからほぼダイレクトで届くので、身もふんわり。
スーパーで買った蒲焼きを
電子レンジで温め直すだけのうな丼ぐらいしか知らない自分でも食感の違いがわかる。
できたての状態から、秒速でおいしさが失われていくんだろうな。
しかし、調子に乗って大盛りにしてしまったのでごはんが多い…。
たれかけごはんもおいしいけど、ペース配分が狂う。
「残す」という選択肢はありえないので
脳内で「うな丼ととん汁定食を頼んだ」という設定で食べ進め、
最後の一口をごはんよりちょこっと多めのうなぎでフィニッシュすると多幸感じゅわー。
口の中に残ったうなぎの風味が名残り惜しいので、食後のお茶は飲まずお店を後にした。