口ぐせのように言ってた頃[メガネ – 行けたら行く]
トラックメイカーが豪華なのと、
愛知出身というところに若干のシンパシーを感じたので、
OLラッパー「メガネ」のEP「行けたら行く/怒りのレタスチャーハン」を聴いてみました。
「怒りのレタスチャーハン」の脂こってこてなMVも衝撃だったけど
「行けたら行く」の一瞬先が全く予測できないJuke/Footworkのビート、凶悪なベースに乗っかる
ゆるふわなフロウ、自然体だからこそ出てきたリリックに、虚をつかれるような思い。
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今誰かに誘われたら飛んで行く それぐらいめっちゃヒマ
そんなとき あまり仲良くない友達からのコール
前言撤回 やっぱ無理 とりあえず忙しいフリ
行けたら行く つまんない飲み会より 空を飛んでみたい行けたら行く それが口ぐせ
また連絡するって言って連絡しない
予定埋まってるって日は だいたいヒマ
気乗りしない誘いの電話やメールにはっきりと「行かない」ではなく
カドがたたないように、やんわりと軟着陸させ、
ちっぽけな自尊心を守った気になる返答、「行けたら行く」。
使うのがいいとか悪いとかじゃなくて
こんな言葉を使ってたころは今考えると贅沢、というか余裕だったなーと30過ぎて思う。