「オデッセイ」、
ジャガイモとうんことダクトテープは偉大！な
ポジティブ宇宙サバイバル映画でしたが
それ以上に心を揺さぶられるのは、

置いてかないで…

生き延びる！

火星でジャガイモ畑耕してたら、なんだか火照ってきた…！

と、火星に置き去りにされた主役のマット・デイモンの心情を表すように、
ディスコ中毒の女上司が探査基地に置いて行ったPCのプレイリストからかかるBGM。
あのプレイリスト、絶望的なアシッドハウスとかじゃなくて、ほんとによかった…

もう戻れない…

コカインは君に語りかける…

休日の夜。
怠惰な食生活の立て直しを図るため、圧力鍋で炊飯を試みるも、
ふたを開けたらびちゃびちゃの米。
おそらく水をカップ一杯多く入れてしまったと思われる…。

しょうがないのでおかゆとしてリカバー。
土鍋に入れて炊き直すと雰囲気出ます。
味付けは塩だけだと病人食＝イヤイヤ食うエサ感が増してくるので
代わりにその辺にあったガラスープの顆粒、ナンプラー、「十倍白だし」を適当に入れ、
辛くなりすぎない程度に味付け……滋味！
仕上げに生卵をいれてかきまぜ。

「おしん」で実家に戻ってきたおしんが
余命幾ばくもないピン子に卵粥を食べさせるエピソードを思い出し
「うめえなぁ…」なんて物まねしながら食ってたら、いつのまにかおかわり。
自分は死にかけだと思い込んで食べれば、だいたいなんでもおいしいですね…。

新宿や渋谷のツタヤみたいに、ビルの上から下までレンタル商品が並んでて
探し物がだいたい見つかるような
「文化の殿堂」レベルのレンタルビデオ屋は名古屋にないものか。
昔住んでた練馬区には映画の撮影所に加え、アニメ制作会社もたくさんあったせいか
旧作のVHSがやたら充実している、街の小さなビデオ屋がいくつもあったので
住環境にビデオ屋の品揃えを求めてしまうところがある。

ひょっとしたら、大手チェーンじゃない街のビデオ屋なら
独自の品揃えが期待できるんじゃないかと思って帰りに寄ってみたのは
白壁の「ビデオインアメリカ」。

量もさることながら(洋楽のCDがやたら多かった)、
本部からの指示とは別に、
音楽・映画好きのスタッフが独自に仕入れをしたような痕跡が随所に見られるのに安心感。
昔の街のレンタル屋ってこんな感じだったよな…。
広い店内にはいささか足りない、蛍光灯の薄暗さが醸し出す猥雑な雰囲気もなんか懐かしい。

いつでも観られるfuluやNETFLIXの動画とは違って、
焼けて薄くなった背表紙に描かれたタイトルを棚のア行から順番に眺めていき、
いつかは借りよう…なんてなんて考えながら2時間も滞在してしまうのは久々の体験でした。