魚河岸のような時間帯の早朝バイトを東京でしていたころ、
バスはおろか、電車もろくに走っていない時間帯に
自転車でもなければどうしても出社時刻(AM5:20)に間に合わないというのが
雨天の自転車通勤を始めたきっかけだった。
最初は大阪のオバちゃん御用達のさすべえをママチャリに付けて通勤。
風に弱く、強風時にはハンドルを取られてふらふら運転…。
見た目ほどは防げないものだな。
次に自転車ツーリング中にポンチョで雨を凌ぐ画像を見て
すそが長めのmarmotのポンチョを試してみることに。
いかにも夏フェス向けな極彩色も、買った当時はクルマにはねられにくそうでアリかと思っていた。
で、使ってみるとこれがあんまり向いてないんだよな〜。
×フードをかぶると左右の視界が見えない
×泥よけも付いてないクロスバイクで使うには巻き込みが怖い
×結構風でめくれ上がる
×自転車に特化した商品ではないのでハンドルを持つとすそが足らず、腕も足もべちょべちょ
と、ここで、
高校時代、登山用に無理言って買ってもらったのに
購入後15年近く実家の押入にしまい込んでいたレインウェアの存在を思い出す。
そういえばゴアテックスだったよな、とよく見たらノースフェイスの高級品、レインテックスじゃん!?
ロゴプリントの劣化以外は新品同様だったのでダメ元で使ってみたところ、
さすがノースフェイスだから?なのか、全然問題ないというか、まさに至高の雨具。
アイロンこそ当てないものの、NIKWAXの洗剤で手入れしながらその後4年間にわたり、使い倒していた。
少なく見積もっても200回以上の自転車通勤、
小売りに勤めていた時の雨天での屋外作業にもガシガシ使ったのでさすがに元は取っただろう。
水が染みてくる訳でもないし、まだまだ行けるかなと思っていたら
洗濯機でうっかりジッパーを閉めずに洗った時、肩の部分のシームテープが
一気にはがれてしまったのでついに寿命か…。
時を同じくして下のレインパンツをどこかに置き忘れてきてしまったみたいで、
早急に自転車通勤用の次期主力雨具を探していた。
最近のレインウェア事情に疎いため、とりあえずの間のつなぎとして
総販売数が10000着超、楽天のレビューが900弱という
クールレインというレインウェアを購入。
そりゃあ高いだけあって、ゴアテックスプロシェルのレインテックスの方がが当然いいに決まってるけど、
送料込みで7000円程度なら、雨天時の交通費が往復700円換算にしても
10回使えば元は取れそう、20回使えれば万々歳と行ったところ。
商品はすぐ届くかと思ったら発送は札幌にある作業服の店から。
発売元のプロノという店、東海地方では馴染みがないが
独自の商品開発でワークマンより質がよいらしく、コスパの良さで道民にはそこそこ人気みたい。
今回はヤマトからの発送で、土日を挟んで4日ほどで到着。
宅急便はコンビニ受け取りができるのはありがたい。
ProがNOじゃなく「proの」声に答えた商品がこだわりなんだとか。
色はレッドにしたらカラーコーンとか郵便ポストに近い色で、目立つ目立つ。
軽いのはいいんだけど、生地やメッシュの裏地も値段なりにチープな感じ…。
裏地はメッシュなので、ポケットにカギを入れていた時なんか、
メッシュがキーホルダーの二重リングのところに引っかかると
破れないかひやっとするのはやっぱり気になるかな。
クールレインは耐水圧10000mmの東レのブリザテックという生地が売りらしいが、
今どき、耐水圧10000mmなんてドンキの2980円のレインウェアですら当たり前だからなぁ。
胸や背中、ウエストや膝裏にベンチレーションが付いているのはこれからの季節には期待大。
自転車通勤の時はゴアテックスのキャップをかぶった上に
日本人の頭にフィットしたOGKのヘルメットで完全武装するため、
左右の視界が不自由になるフードはいらないなー、ビニールのツバもなんだか安っぽいし、と
商品画像を斜め見しながら思っていたが
ボタン取り外し可能になっているのはさすが。
雨具って買うと、雨降らないよなぁと、しばらく待ちぼうけを食っていたものの、
週明けは春の嵐で大荒れ。このタイミングでおろさない手はない!
いつもはメッセンジャーバッグを背負ったままで自転車通勤するものの、
今回は背中に障害物のない状態でしばらく走ってみる。……背中に風を感じる!
防水に関してはおろしたてだから雨は弾いて当たり前かな〜。
・
・
・
使用感は悪くないものの、
プロノのクールレイン、売れてる割には楽天以外で有用なレビューがあまり見つからないのはなんでなのか。
果たしてこれは「買い」なのか、
これからもちょくちょく人柱レビューしていこうと思います。
[梅雨編はこちら]