ここ最近、テクノおじさんの間で話題だったのは、ふたつの909の話。
Photo from Wikipedia
日本のメーカー「ローランド」が80年代に発売していたリズムマシン、『TR-909』。
発売から33年経ったいまでも
ありとあらゆるダンスミュージックで不可欠な楽器なので
いまでも、当時の値段(¥189,000)以上のプレミア価格で取引されているんだけど、
それが9月9日(909day)に、
当時のまま復刻、再生産の発表をするんじゃないか?と噂になっていた。
しかし、公開前にSNSに出回った早バレを見ると
もとの909からは程遠い、何だかおもちゃっぽいガジェット。
既製品のガワに納めることが前提なのでツマミもボタンも使いにくそう…。
音の再現性は高いし、手軽に買えるのは悪くないんだけど、
909の実機には
女房を質に入れてでも!腎臓売ってでも!と思わせる魔力があるので、
当時の値段のままでかまわないので、
重たく、でかい元のボディのまま再生産してほしかったのが正直なところかな…。
Atari Teenage RiotのAlec Empire所有、
ベスト盤のジャケ写でもフィーチャーされていた909。至高のルックス!
同じ頃、
90年代にはテクノの頂点だったDJ、ジェフ・ミルズが
あの「題名のない音楽会」でオーケストラと共演、
しかも十八番のTR-909のライブ演奏が
休日の朝っぱらから地デジで観られるという僥倖に巡り合うも……テレビから聴こえる909の音ちっちゃ!
…やっぱ、909は暴れ太鼓じゃないとな!と老害の懐古嗜好になっていくのでした。
ちなみに、「題名のない音楽会」のジェフ・ミルズ回は、BS朝日で9/18(日)23:00〜再放送。
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